社長の一枚
~「計画と実行」~



写真はある再開発工事に参画する為の施工検討会の様子です。当社の事業のひとつに、総合建設会社から一部の工事を請負い、協力会社と共に施工する専門工事会社としての役割があります。主に山留工事から外装・内装仕上工事を担っています。建設工事は事業主から請負う元請会社を中心に数十社から数百社の協力会社が参画し工事を完成させます。それぞれの協力会社は自身の専門とする工事を請負う際に、工期や作業状況など現場ごとに異なる点を確認し、施工計画や作業手順書を作成して着工します。一方、難易度の高い工事や新しい工法を採用する時は入念な準備が必要です。

この施工検討会は、大手デベロッパーによるJRの駅前再開発(タワーマンション)物件で、当社が山留工事を施工するにあたり開催しました。山留工事とは建物の基礎や地下部分を掘削する際、周りの土砂が崩れないように鋼材等で地山を押さえる工事です。今回は鉄道に近接しているため、夜間(終電後)での施工となり、また、特殊な工法が採用されました。施工検討会の内容は、JRと元請との協議結果を踏まえ、特に工事個所や施工時間帯等多くの施工上の制約条件をどのようにクリアするかを検討しました。

建設業界では、五大管理と言われる主な管理項目が5つあります。安全管理、品質管理、工程管理、環境管理そして原価管理です。いずれも重要な項目ですが、施工中最も重視するのが安全管理と品質管理です。建設業は危険な産業とよく言われていますが、このように事前に周到な計画を立てその通り実行すれば、事故・災害のほとんどは防げます。そして品質管理。元請の向こうには発注者がいて、その先には入居者・利用者となる多くの個人のお客様がいらっしゃいます。そのお客様に品質基準に適合した建物を提供することも我々の大きな使命です。

その使命を全うする為に当社ではこのような難易度の高い工事の着工前に、施工検討会を開催します。当社には鉄道工事のプロ、建築施工のプロ、建設安全のプロ等多くの豊富な経験を有するスタッフがいます。その知見を結集するのが施工検討会です。ここで検討された結果は協力会社との協議を経て元請の承認を得、着工します。

当社は今年度のスローガンに「計画と実行」を掲げています。今回は工事の施工ですが、業務の全てに計画性をもって事前に検討し、それを着実に実行することを求めています。そうすることで、誤りや手戻りを未然に防ぎ、生産性と品質の高い仕事ができます。本再開発工事では、今回の山留工事に先立ち、昨年暮れ地中障害撤去工事を施工しました。その際も周到な計画と着実な実行を経て、施工中予定外の障害物が発生したものの、無事故無災害、工期内で工事を無事終えました。

「計画と実行」はすべての業務につながる合言葉


東急ジオックス株式会社

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