社長の一枚
~「襷をつなぐ」~


※写真は個人情報保護の観点で画像処理しています。


4月1日、新入社員が入社し、前日当社で44年勤め上げたTさんが退職しました。

この写真はTさんが4月1日ご挨拶の為、来社されたその時出社していた社員との集合写真。昭和53年入社以降、骨材一筋に昭和、平成、令和を勤め上げた。骨材はコンクリートの材料や道路の基礎となる路盤材として人目に触れることはない建物やインフラの縁の下の力持ちの存在。Tさんのお仕事も縁の下の力持ちの如く、目立たない仕事だが、欠かせない存在でした。この日は新入社員の挨拶とTさん退職の挨拶があり、いわば新旧社員の襷をつなぐ場となりました。

働き方改革の一環かどうかは分かりませんが、キャリアアップだ。スキルアップだとして転職がごく普通の働き方になってきました。当社にも新卒入社の方、キャリア入社の方、正社員、派遣社員、契約社員等々様々な形で仕事をされている。当社との関係がどのような形であれ、会社で生き生きとその力量を発揮してもらうために取り組む事が私の役割だと思います。

この日の挨拶で私は次のように申し上げました。「新入社員のお二人、ようこそ、東急ジオックスへ。昨年、100年の書を発行しました。当社の100周年は2056年12月1日です。その時このお二人は、57歳。現在で言えば、I部長やK部長の世代。正に当社の中核を担う世代になります。昨年入社のIさんも含め、お三方には当社を成長させ、100周年を迎える責務を担っていると改めてご認識ください。」

5年前私が当社に赴任した頃、忘れ得ない出来事がありました。仕事中にお二人の女性がバギーに赤ちゃんを乗せ断りもなく社内に入ってきたのです。『どなた?・・』その疑問は程なく解けました。産休から育休に入り漸く外出が出来るようになった女性社員のお二人が久しぶりにお子さんを連れ会社に来たのです。お二人の周りには人の輪が出来ています。私の方から出向き「今度社長として赴任した諏訪です。よろしくおねがいします」と挨拶、同時に『ほんわりとしたアットホームな会社だなあ』と実感しました。そのお二人は4月新たに発足した業務課の中核として活躍しています。

働き方がどのように変わっても、私は長く勤められる会社を目指しています。昨年の新卒採用の最終面接で、ある女子学生が「貴社では産休・育休の取得はいかがですか?」との質問があり、ここぞとばかり「制度はありますし、最近も複数の方が利用し、その後職場復帰しています」と答えました。そうやって長く勤めると4月1日の様に新旧襷をつなぐ場面に出会うことが出来ます。一方、最終面接で「襷をつなぐこと、駅伝の難しさを学生時代学んだ」と語る男子学生もいました。襷をつなぐとは口で言うことは容易いですが、成長につなげることは容易くはありません。日々の努力しかないでしょう。

現在、採用活動の真っただ中、様々な経験をし、価値観を持ち、将来に夢を持つ学生に出会えるよう当社も活動を続けてゆきます。

「襷をつなぐ」それが社員と会社の成長につながる

東急ジオックス株式会社

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