社長の一枚
~「テレワークの効用」~



新型コロナウイルスが世界にまん延し、既に二年が経過します。日本国内でも500万人の方が感染し、亡くなられた方も多くいらっしゃいます。一刻も早い終息を願うばかりです。

コロナウイルスの感染拡大は私たちの生活に大きく影響しました。その象徴的な言葉が「テレワーク」でしょう。当社も国の指針の三蜜回避に向けテレワークを推奨し、必要があれば就業規則も変更しました。具体的には、オフピーク通勤のためのスライド勤務、始業時刻を8~10時の間でそれぞれの仕事内容によって決まられるようにしましたし、営業先や施工管理先から渋谷本社まで戻ることなく仕事をするためのサテライトオフィスの活用にも取り組みました。当社はこじんまりした会社ですので、一人が感染するとその影響は大企業に比べ大きく、従業員の罹患防止の為、導入できる制度はなんでも採り入れました。

これらは会社が取り入れた制度や仕組みですが、それの受け手、例えば私の生活スタイルも大きく変わることになりました。それまでは会社に出社することが会社員の義務と考えていましたから、「会社に来るな。家で仕事しろ」と言われると働き方を大きく変えなければなりませんでした。

その一つが、ご覧の写真です。これは我が家から10分ほどにある境川と言う、相模原市と町田市の市境を流れる川で撮影したものです。2020年12月中旬の早朝。シラサギが数えると80羽ほどいます。度肝を抜かれました。それまでもシラサギには数羽出会う事はありましたがこれだけ多くに会えたのはこれ一度きりでした。

このようにテレワークの時、通勤時間帯がウォーキング時間に変わりました。妻が続けていたウォーキングを夫婦でするようになったのです。朝は気持ちがいい。この辺りではスズメ、鳩、カラスは普通に見られますが、ウォーキングを始めて、シラサギの他、アオサギ、セキレイ、川鵜、ツバメ等、加えてこんな内陸にはいないはずのカモメや希少種カワセミまで、多くの鳥達と朝の挨拶をかわしました。

「変毒為薬」と言う言葉があります。毒を変じて薬と為すことです。コロナウイルスと言う「毒」を感染防止で取り組んだテレワークが私にはウォーキングにつながり、田園都市線の電車に座っている時間が、地元でこれほど多くの鳥たちが暮らしてると実感する「薬」を得る心豊かな時間に変わりました。

生活も仕事も知恵の出し方や工夫で良くなるものです。

東急ジオックス株式会社

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